さあ、受験校の最終決定。第一志望校と併願校の選択方法について

 

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第一志望校の選び方について

第一志望校については、5年生の終わりから、6年生の春にかけた時期に、一旦決めてしまうようにしましょう。目標が出来ることで、子供としても勉強の意欲が沸いて来るものです。

春の時点で第一志望校を決める際には偏差値についてはあまり深く考えず、子供の意思や、その学校の校風や教育理念に重きをおいて選択するようにします。

そのためにも4,5年生のうちから,気になる学校には足を運んでおくことが重要でしょう。文化祭や運動会、学校説明会など、学校行事に参加することによって、子供も自分の中学生活のイメージを作っていくことが出来ます。

合格を目標に頑張って勉強したものの、第一志望校の偏差値にはどうしても届かない場合もあります。そんな時でもあきらめてしまうのではなく、最後の最後まで勉強を進めていくことが重要です。

そうはいっても、併願校や安全校の受験日などとの関連で、第一志望校にと考えていた中学校への受験を変更せざるを得ないケースもあります。そういった状況を考慮しつつ、6年生の秋には最終的な第一志望校を決定します。この時点では、偏差値との兼ね合いを考慮しながらも、やはり校風や教育理念についても重きをおいて、よく親子で話し合い、納得できる学校を選ぶようにします。

 

併願校の決定について

第一志望校を決めた後には、併願する学校についても良く検討しなければなりません。併願校の選択においては、偏差値について考慮しますが、あまり偏差値だけにとらわれすぎてもいけません。受験するということは、実際に進学する可能性があるということです。第一志望校同様に子供の意思や、志望校の教育理念や校風などについて共感できるところを選びましょう。

学習塾に通っている場合には、塾の先生とも良く相談すること。学習塾は中学校ごとの受験問題の傾向や学校自体の特徴などについて多くの情報を持っています。また、学習指導を通じて子供の性格についても把握していますので、中学校との相性などについても参考となる意見を聞くことができるでしょう。

親子ともに長期にわたって中学受験に向けて取り組むわけですから、子供の気持ちも考えると、最悪でもどこか一校は合格を勝ち取り、受験に取り組んだ結果を出したいものです。偏差値的に安全と思える中学校を受験し、合格を確保することについても検討すると良いでしょう。

 

お試し受験について

本番の試験の前に、受験の雰囲気になれておくのはいいことです。公開模擬試験の受験で十分と思われるかもしれませんが、休日に行われることの多い公開模擬試験に比べ、平日に行われる中学入試は、受験当日の交通機関の様子や校門前の雰囲気など、公開模擬試験の場合とは異なることも多数あるものです。

お試し受験は、子供にとっても保護者にとっても本番直前のシュミレーションとなります。朝の準備、持ち物の確認、当日の服装、交通機関の利用における注意、受験終了後の待ち合わせなど、お試し受験を通して気がついたことは本番にしっかり生かしましょう。

2月の受験シーズン開始直後に第一志望校を受験する場合は特にですが、いきなり本番を迎えるよりはお試し受験でシュミレーションしたほうが安全なのは間違いありません。

 

ダブル出願について

同じ日の同じ時間帯に重なった2つの中学校の両方に出願するダブル出願は、金銭的な負担はかかるものの前日の試験結果や子供の様子などで直前まで受験校を選ぶことができるため、精神的な余裕を持つことが可能です。併願校の選択に悩んだ場合には、ダブル出願を検討することもよいでしょう。

ダブル出願は、選択肢をお金で買うことにもなりますが、長い期間をかけて準備をしてきた中学受験全体の費用からすれば小さなもの。本番に向け万全の準備で望み、中学受験を成功させる手段の一つとして前向きに考えましょう。

 

午後入試について

午後入試は貴重な受験機会の一つです。午前中に受験する中学校と比較的距離の近い中学校で午後入試を実施している場合には、受験を検討する価値が十分にあります。早めに合格を確保できれば、その後の受験において精神的な負担が楽になることは間違いありません。

午後入試の学校によっては、昼食場所を提供していることもありますので。事前にしっかり情報を収集すること。移動の方法や昼食をとる場所などについては、机上だけではなく実際にシュミレーションするなど、午後入試の準備は念入りに行いましょう。

 

併願のパターンについて

第一志望校及び併願校の受験パターについては、様々なケースが考えられますので、どんなパターンが最善のパターンだとは言い切れません。

2月に受験日を設定している中学校を中心に受験を考えている場合、1月中にお試し受験をした後、1日に第一志望校を受験し、その後、1日の午後入試や2日にて安全校を受験して合格を確保したうえで、3日目移行に安全校より偏差値が上位の併願校を受験するのが一般的なパターンです。

しかしこのパターンとは別に、1日に確実に合格を取りに行く方法を選択するケースも多くみられます。様々な情報を基に分析し、最善の併願パターンを検討しましょう。学習塾に通っている場合には、塾の先生にもよく相談するようにしましょう。

ただ、実際には受験する年度によっても受験傾向が変わりますので、どんな併願パターンが良いのかを掴むのは難しいものです。まずはしっかりと勉強し基礎学力を向上させることが重要です。しかしながら、せっかく受験するのですから、なんとしても合格を勝ち取りたいというのが本音です。受験の傾向をつかみ、さらに他の保護者の気持ちを想像して、より良い併願パターンを見つけ出しましょう。

受験の傾向を掴むための方法としては、様々な中学校の受験日設定について良く観察することなどがあげられます。どんな学校が1日に受験日を設定しているのか?2日、3日はどうなのか?午後入試をする学校はどんなところがあるのか?受験日の設定を観察し、どんな偏差値のグループの受験生がどの学校を受験するか?といった受験傾向を推理します。

また、公開模擬試験を受験することにより併願パターンの傾向をつかむことも可能ですので、公開模擬試験時の志望校の合否判定結果などについても上手く利用するようにしましょう。受験本番に近づいてからの学校説明会や入試直前説明会など、中学校が実施する公開行事へ参加すると、他の保護者の状況などから受験校の人気について知ることができます。

子供の成績や性格、他の保護者などの様子、中学校の受験日設定などを様々な要素に着目し、想像力を駆使して最善の併願パターンを見つけだしましょう。

 

 

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