中学受験の基礎をまとめる、6年生の夏。受験において大切な時期、力がつく時期をどうすごすか。
夏休みに過剰な学習計画を立てない
6年生の夏休みは、保護者からすると、勉強をする時間がたくさんあり、学力を伸ばす最大のチャンスと捕らえがちです。子供に対してつい、あれもやろう、これもやろうと、過剰な学習計画を立てさせ、色々なことをやらせたくなります。けれども実際には、夏休みというものはそう時間があるものではありません。
夏休みの終盤になってチェックをすると、どれもこれも中途半端な状態になっていることに気がつく、というのが良くあるケース。そうなった時に、「あれもやっていない」、「これもやれていない」、などと親が慌てると、その焦りや不安は子供にも伝わるものです。また、「そんなにできるわけない」「もうやめよう」などと子供の中学受験に対する気持ちが薄れてしまう場合もあります。
せっかく長い期間をかけて取り組んできた中学受験です。子供のモチベーションを維持するためにも親が冷静さを失わないようにしましょう。そのためには過剰な計画を立てないことが大切です。漢字や計算などはまとめてやるよりは少しづつやっていった方が実力がつきます。夏休みの間も少しずつでも良いので毎日コツコツと学習していきましょう。
夏休みに力を入れたいのは、まとまった時間が必要な学習です。子供の弱点を把握し、「少なくともこの部分”だけ”はやっておきたい」、これと決めた部分を、ひとつだけでもやりとおすようにしましょう。計画目標を最小限にとどめ、夏休みを有効に使って、基礎力強化を図りましょう。
夏休み後のテスト結果にあわてない
夏休み後のテストの結果が良くなかったとしても、あわてる必要はありません。
夏休みに取り組んだことは、すぐに結果が出るとは限りません。夏休みの成果が現れるのは10月や11月になってから。「夏の頑張りが足らなかった」などと子供をなじったりせず、「やってきたことの結果は必ず出るから、頑張ろう!」と励ましてあげるようにすることが大切です。
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