中学受験関連の用語の中で特に気になる用語の解説です。
AO入試 (エーオーにゅうし)
AO入試(えーおーにゅうし)とは、「入学事務局」という意味の『アドミッションズ・オフィス』の頭文字をとったもので、国内では私立大学を中心に実施されている入試方法のひとつです。『アドミッション・ポリシー』と呼ばれる、学校側の求める学生像と、受験者の人間像を照らし合わせて合否を判断します。 AO入試 (エーオーにゅうし)は、近年、中学受験にも導入されてきています。
実際の入試においては、学力面しか評価できないペーパーテストに加え、論文や面接などを通して受験生の個性、人間性を判断します。
担任持ち上がり制
担任持ち上がり制とは、各教科の担任6人~7人で構成される担任団が、卒業まで学年を持ち上がっていく教育システムのことです。生徒のことを詳しく知ることができるため、勉強、学校生活において一人一人の個性に合わせた細かい指導が可能になります。全国屈指の難関校である灘中学でも「担任持ち上がり制」を軸にした中高一貫教育が実施されています。
シュタイナー学校
シュタイナー学校とは、「教育は芸術にまで高められるべきだ」という教育理論をもったオーストリア生まれの哲学者ルドルフ・シュタイナーによって作られた、シュタイナー教育を実践する学校のことです。「人智学(アントロポゾフィー)」と呼ばれる思想体系に基づき、豊かな人間形成を目標として1919年にドイツの南西部にあるシュトゥットガルトという町に最初に作られました。
シュタイナー学校では、小学校から中学校、高校まで一貫した教育を行うのが特色です。日々成長していく子供達を担任持ち上がり制により、同じ教師が長期間に渡って受け持ちます。教師は生徒の心と体のバランス、呼吸のリズム、気質、意思・感情・思考の発達など、あらゆる側面から観察し、ふさわしい時期に、もっともふさわしい方法で授業を展開させていきます。
日本においても、1987年に東京で日本最初のシュタイナー学校が創立されました。最近では全国各地でシュタイナー学校の設立活動が活発になっています。
お試し受験(一月受験)
東京都及び神奈川県の私立中学校は、私立中学高等学校協会の協定により、2月1日以降に入学試験を実施します。お試し受験とは、東京都や神奈川県の中学校を本命に考えている受験生が本番の試験の前に、1月中に行われる千葉県や埼玉県の中学校を試しに受験することです。一月受験と言う場合もあります。
完全中高一貫校
完全中高一貫校とは、中学校の入学時点でしか生徒の募集をしない学校のことです。高校受験をすることができませんので、公立の中学校に進学した場合には、完全中高一貫校への進学は不可能ということになります。
R4偏差値
R4偏差値とは志望校への合格の可能性が80%あることを示す偏差値のことです。Rは合格率の段階(レンジ)を表します。R4=80%、R3=50%、R2=20%となります。
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